令和6年 今年印象に残った症例 その2 いびきによる腕神経麻痺と思われる症例

いびきのイラスト.jpg
 「朝起きたら腕が動かない」と言って来院された患者さんがいました。たいていは俗にいうハネムーン麻痺といわれる橈骨神経麻痺なので、それなのかなと思いましたが、腕全体の動きが悪く腕も挙がりませんし握力も落ちています。
 さて、どこで神経を圧迫しているのか。首の動きは正常ですし、神経反射も異常が診られません。
 よく首元を診ると、患側の首の横のところが盛り上がっています。特に呼吸筋を押すと非常に痛いです。どうやら、首の横にある呼吸筋の緊張が腕神経がある部分を圧迫しているみたいです。
 喉のところで神経を圧迫する麻痺として過去に Neuralgic Amyotrophy を紹介しましたが、それに類するもののようです。

 呼吸筋を緩める治療を進めていくと、気持ちよくなって眠られました。やがて大きないびきをかきだし、首の呼吸筋か震えるように力が入っています。
 なるほど首の呼吸筋の凝りは、いびきによるものだと思いました。
 喉の筋肉をほぐした治療後は、腕も挙がるようになり握力も出てきました。

 夜中にいびきをかかれる方で、朝起きたら腕が挙がらなかったりしたら、もしかして喉の筋肉が凝って腕に行く神経を圧迫しているのかもしれませんね。


by 一寸法師ハリ治療院

この記事へのコメント