令和6年 今年印象に残った症例 誓いの手(前骨間神経麻痺)
今年の診療も無事に終えることができました。
今年は全日本鍼灸学会の全国大会が宮城県の仙台国際センターで開催され、大会副会頭を務めました。大会も盛会となり、今年1年よく頑張ったなと思っています。
さて、毎年の暮れに印象に残った症例を書いていますが、今年は“誓いの手”のポーズを示す前骨間神経麻痺についてです。
手の神経麻痺のポーズを示すのは、垂れ手、鷲手、猿手と誓いの手の4種類がありますが、今回の症例は誓いの手です。
腕を通る神経は3種類ありますが、前腕の内側を通る正中神経のうち肘より先のところにある前骨間神経を圧迫すると誓いの手のポーズを示す麻痺が生じることがあります。写真の模型は右腕です。赤い丸印の場所が前骨間神経が通るところで、ここが圧迫感されると手の長指伸筋の麻痺がおこり、「指を曲げてください」とお願いすると誓いの手のポーズを示すようになります。
今回の症例の方は、買い物で使うエコバッグを肘の内側の先に長時間当ててなったものです。少し重かったそうですが、無理して右側の腕だけで引っ掛けるように持ったそうです。
幸い、軽症でしたのですぐに指は動くようになりました。
特に高齢の女性は筋力がないので、同じ側の手や腕で物を持ち続けるのは注意したほうが良いですね。
by 一寸法師ハリ治療院
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