高校生を対象とした医療系セミナーで講演・参加して

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 私が鍼灸師として取り組んでいる活動の一つに、IPEがあります。IPEとは、Inter Professional Educationの略で「多職種間連携教育」とか「関連職種連携教育」と紹介されています。

 昨日、医学部進学希望の福島高校の学生さんを対象にした医療系セミナーが同高で開催され、そこで鍼灸師として講演と実技披露してきました。鍼灸師との関わり合いも、こうしたIPEの視点(複数の領域の専門識者が、連携およびケアの質を改善するために、同じ場所でともに学び、お互いから学び合いながら、お互いのことを学ぶこと)から見れば、一つの医療連携教育の一環だと思っています。

 この医療系セミナーは、SSH(スーパー サイエンス ハイスクール)事業の一環で、目標として、「将来、医療の道に進むことを希望する高校生に、福島の医療の現状を直視させ、 困難な状況を打開するためのアイデアを練る場を提供する」や 「福島で活躍する行動力を持った次世代の医療人育成を目指す」があります。
 医療系セミナー自体は6月から続いて、高校生は医大生を交えて、医療に対して何が出来るのか、そして、医療人に求められる資質とはなにかということを、一つの大きな議題に対して取り組んでいます。
 この事業については、『福島高校ニュース』に掲載されています。
福島高校ニュース』←詳しくは、こちらをご参照ください。



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 私の演題は、「鍼灸医療から見た統合医療 -もう一つの医療として-」で、体性-自律神経の立場から、鍼灸を経脈-自律神経反射として、生理学的な立場から実技を交えて紹介しました。
 鍼灸が初めての学生さんがほとんどで、興味津々の方や、ちょっと不安がっている方もいましたが、みなさん若いので、知りたい気持ちが強いようです。
 一応、生理学的な理論を紹介し、それを実技で体感します。「経筋反射」では、瞬時に筋肉が緩むことに、歓声が上がります。
 不思議なんでしょうね。自分も、鍼灸師に成り立ての頃は不思議で仕方がなかったですが、その不思議さと疑問が向学心に繋がります。



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 同じく、「脊髄反射」や「上脊髄反射」で、腹部の痛みがたちまちなくなることを体感します。
 鍼灸医療は、まやかしや暗示と違い、生理反射が起こります。科学的に鍼灸をとらえることにより、生理学に興味を持たれ、さらに向学心や鍼灸への理解が深まればと願います。そして、西洋医学と東洋医学が理解し合い、協力をすれば、医療の幅が広がり、国民医療として地域に貢献できると信じています。

 高校生、そして医大生の時期に、こうした鍼灸にふれあう時間を持っていただけたことは、将来の福島県の地域医療としての統合医療に役立つのではないでしょうか。

 後半では、保原に生まれ、天皇の侍医をされた三浦謹之助博士の紹介もしました。この中の学生さんから、第2の三浦謹之助博士が誕生することを願っています。



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 私の講演と実技が終わり、午後になると、一緒にプライマリ・ケア活動をしている春日良之先生(医師・上松川診療所所長)と一緒に地域ケアされている作業療法士の平野聖子さん(きらり生活協同組合)が講演をされました。
 春日先生は、地域・家庭医療について、具体的に高校生にもわかりやすく話されていました。



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 平野さんは、講演の合間に、手作りで工夫を凝らせた介護用品を体験してもらいました。


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 講演が終わると、3班に分かれ、グループディスカッションを始めました。春日先生、平野さん、そして私も高校生の中に混ぜてもらい、グループワークをしました。
 高校生と、将来の福島の地域医療について語り合うのは、楽しいですね ♪
 しかし、高校生がしっかりと地域医療の本質をとらえていることに驚きを感じます。そして、高校生とともに高校の教員、医大関係者や医師、鍼灸師、作業療法士が介入し、地域医療についてワークショップすることなど、めったにないことだと思います。

 話し合われた内容は、今後実施され、12月には福島県立医科大等の関係者を集め、報告をすることになっています。私も、関わった一員として聴講することを、今から楽しみにしています。




by 一寸法師ハリ治療院

この記事へのコメント

GONZO
2013年10月29日 12:38
お久しぶりです。川口の花田同級生です。
ときどきこのブログにお邪魔しますが、相変わらずよい活動していますね。
このブログで紹介される内容はとても参考になります。
これからのますますの活躍を期待しています。
2013年10月29日 20:36
GONZOさん、お久しぶりです。
 また、コメント、ありがとうございました。うれしく拝読しました。
 個人の地域鍼灸師としてできるIPEとは。そんなこと考えて、これからも地域医療連携できる環境を築いていきたいと思っています。
 今後も在学時代と同様、応援をお願いします ♪
みかんゼリーと言います
2014年06月22日 23:08
はじめまして 私は、現役高校生で介護士をしています。

ブログを拝見させて頂いて、私にも体験できるのかな?と興味がありました。
 高校生を対象とした医療セミナーというものは医療について語り合うものなのですか? お灸の体験楽しそうですね!
 私はとても興味があり、ブログについて勉強にさせていただきました。 ありがとうございました
 私も、色んなことを学んで頑張りたいです。 お邪魔致しました
2014年06月24日 20:11
みかんゼリーと言います さん、コメントありがとうございました。
 また、鍼灸治療に興味を持っていただき、こちらも、ありがとうございました。

 これからの日本は高齢社会となり、医療の分野も介護の分野も人が足りなくなります。国民みんなで支えあう社会になります。
 みかんゼリーと言います さんとも、一緒に支えあえる仲間になれればうれしいです。

 頑張ってくださいね ♪
 こちらこそ、よろしくお願いします。

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