貴重な逆子治療の体験レポート

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 逆子の鍼灸治療は、腰痛や肩こりと異なり、どのぐらいの期間や回数で治るか、または治らないか、はっきりと言えません。だから、痛みの疾患とは違ったもどかしさを感じながら、治療することがあります。

 以前、ブログで紹介したとおり、羊水が少なくて戻らなかったり、臨床例として臍帯が短くて戻らなかった例もありました。また、なにも原因となるものがなくても、戻らなかったこともあります。

 そうした状況の中、昨年、当院で逆子治療をされて戻られた方から、うれしいメールをいただきました。

 拝読させていただいたところ、同じ悩みを持たれているお母さん方に役立つ内容だと思い、ご本人にこのブログで紹介してもいいかと尋ねたところ、温かいお言葉とともにご快諾をいただきました。

 今回、その貴重なご経験を下記のとおりご紹介いたしますので、同じお悩みを持たれている方は、ご参考にしていただけるとうれしいです。

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こんにちは
12月上旬に、逆子で帝王切開予定でハリ治療に通っていた shi ho と申します。

5日おきに通っていたものの、38週までなおらず、手術の覚悟をきめて臨んだ最後の診察。
前日の夜まではまだ頭が上にあったのに、翌日の朝の診察で治っていました!!

手術まであと5日でした。

前日の夜に腰のあたりに神経を圧迫するような痛みがあり、「相当動いてるな」とは思っていましたがまさか最後の最後で治るとは・・・
12/26、病院について3時間半の超安産でした!

ご報告しなければならないと思っていながら、東京への転勤がきまり、ばたばたとしているうちに月日が流れてしまい、申し訳ありませんでした。

今日、産院の仲のよい助産師さんに、逆子で悩んでいる患者さんがいるので、どこに行ったのか教えてほしい、と言われてこの機会にご連絡させていただきました。

あの暗くつらい逆子月間(笑)に意識してやっていたことを報告したいと思います。 

・5日おきの通院、毎日の家でのお灸。

・語りかけ「このままだと出されちゃうよ、くるんてして自分で出てきてね」をしつこくしつこく念じていました

・週3~4回のマタニティビクス

・体を温めるように意識して毎日ぬるめのお湯にゆっくりつかる


治ったときは神経をゴリゴリ押されるような立ち止まるほどの痛みがありました。
きっと大きくなってたのでむりやりくるんと回ったのですね。

それで鍛えられたのか、恐ろしく足の力が強い子供が生まれました。
7か月にしてつかまり立ちしたくらいです。

悪いところがないのにおなかを切るというのがどうしてもいやで、
かなりナーバスになっていましたが、温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。


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 ある施設の臨床統計では、逆子が治るまでの平均治療回数は、約5.6回だったそうです。
 1回の治療であきらめず、また自宅での施灸の努力をされたために戻った例だと思います。


 shi ho さん、貴重な体験報告ありがとうございました。



 [ 関連ブログ ]
ブログ 水の旅人:「スタンダードな逆子の鍼灸治療

 [ 関連サイト ]
一寸法師ハリ治療院:「逆子の鍼灸治療

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