理学療法士が見つけた逆経筋現象
他職種合同勉強会が先週の日曜日に開催されましたが、星病院の理学療法士で鍼灸学校2年に在学している千葉道哉さんの発表は、興味深かったです。
それは、中枢から末梢に向かう逆経筋反射を見つけたからです。
タイトルは『東洋医学と西洋医学の類似点 ~経絡とANATOMIY TRAINS~』で、Ida P.Rolfが提唱したAnatomiy Trains と鍼灸医学の経筋に類似点が見られるとしたことです。
Anatomiy Trains は、筋と筋膜の分けられない複合体によって緊張や動きが体内に伝わるとしています。この流れが十二経筋にほぼ一致していると気づきました。
十二経筋は、多くは筋層にあり、十二経脈から筋肉につながる経路で、関節運動の主たるものになるとしながら、「ANATOMIY TRAINS は、十二経筋を説明できるひとつのユニットだと思われる」という仮説を立てました。
また、その実験として目の上の眉毛の部分にある「睛明」という膀胱経のツボを刺激し、その経絡に沿った筋肉が柔らかくなり、SLR(下肢伸展挙上テスト)で可動域が広がることを証明しました。
その実技が上の写真です。
通常、経筋というと末梢から中枢にのみ向かうとされていますが、こうして中枢から末梢に向かうケースもあるのです。これを、私は「逆経筋現象」とか「逆経筋反射」と呼んでいます。
千葉さんは、まだ鍼灸学生ながらも、理学療法士としてツボの流れを考えた結果、そうした現象を見つけました。
今後は、これをさらに検証し、一つの体系にまとめていただきたいと思っています。そうすることにより、3千年続く歴史に新しい内容が加わる可能性も出てくるのではないかと思います。



この記事へのコメント
ANATOMIY TRAINSも経筋反射もとても面白く、臨床に応用できる考え方ですよね。
しかしながら、そのどちらもまだまだ勉強不足なので整理がつかないのが現状です。。。
知識・経験をもっと高めて声を大にして言えるようにがんばります!!
経筋現象や逆経筋現象は、反射なので、瞬時に反応がでます。このことが、おもしろさと醍醐味です。
今回は、膀胱経の逆経筋でしたが、胆経の逆経筋も反応としておもしろいです。
今度機会がありましたら、追試してくださいね。
ペインクリニックで開業している木村と申します。わたしの所属しているMPS研究会でも、ANATOMY TRAINSと経筋の話がでています。
それと、最近は、アイスマンの入れ墨の話題もでています。
面白いですよね。今後ともよろしくお願い致します。